(引用:楽天モバイル公式サイト)
Rakuten Casaとは、楽天モバイルが提供している超小型の基地局です。
Rakuten Casaを利用した場合、楽天モバイルのエリア外でもデータ容量が無制限で利用できるなど、通信速度が遅くて困っている楽天モバイルのユーザーからすれば、それを改善する事ができるというメリットがあります。
それでは、通信速度を改善したいと考えている楽天モバイルのユーザーは、積極的にRakuten Casaを利用した方がいいのでしょうか?
実はRakuten Casaには、設置するまでの間に手続きや遵守しなければいけない規約などが複数あったり、契約が終了するまで電源を切ってはいけないというデメリットもあるようです。
今回は、そんなRakutenCasaを利用する場合に知らないと損するデメリットについて、ご紹介していきましょう。
こんな人に読んで欲しい
Rakuten Casaのデメリットが知りたい人
RakutenCasaを利用する場合に知らないと損するデメリット
それでは、RakutenCasaを利用する場合に知らないと損するデメリットについて、話していきましょう。
具体的には、
設置するまでの間に、手続きや遵守しなければいけない規約などが複数ある
途中で電源をOFFにする事はできない
貸与品になっている
楽天モバイルが指定したインターネット回線を利用していなければいけない
楽天回線対応製品の両方に契約していないければいけない
の5点が、挙げられます。
以下に、それらについて、詳しく解説していきます。
設置するまでの間に、手続きや遵守しなければいけない規約などが複数ある
Rakuten Casaを利用するデメリットとして、Rakuten Casaを設置するまでに手続きや遵守しなければいけない規約などが複数あるというのが挙げられます。
Rakuten Casaは小型と言っても、それでも立派な基地局としての役割を果たしているので、その利用用途がたとえ自分一人であったとしても、総務省への無線局の免許手続きが必要になってくるようです。
基地局を運用するという事は、電波法に則って運用しなければいけないという事になるので、Rakuten Casaを利用する際は、電波法に違反するような行為は避けるようにしなければいけなくなってきます。
手続きに当たっては、Rakuten Casaを設置する場所がどこかを記載しなければいけなくなっており、届出書に記載した住所以外への持ち出しはできないようになっています。
つまり、旅行や出張に行くので、出先でも基地局を使ってスマホの通信速度を上げたいと考えていたとしても、Rakuten Casaを自宅から持ち出す事はできないという事です。
小型サイズなので、持ち運びにも便利という風に考えてしまいやすく、ついつい外出先に持っていきたくなってしまいますが、それは電波法に違反する行為になるので、持ち出さないようにしましょう。
引っ越しをして住所が変更する際は、事前に楽天モバイルへ住所が変更する旨を伝えておけば、Rakuten Casaの移動ができると考えている人もいるかもしれません。
しかし、契約上ではそのようになっていないようです。
引っ越しをする場合、一旦解約をしなければいけず、引っ越しをしてから以降も継続してRakuten Casaを利用したいと考えている人でも、基地局を楽天モバイルに返却しなければいけなくなっています。
そして、引っ越しを終えてから、また新たに契約をするという流れになっているようです。
そうなると、また最初から諸々の手続きをしなくてはいけなくなるので、大変だと感じる事でしょう。
電波法では、Rakuten Casaの操作は契約者のみしか行えないようになっており、たとえ同居している家族であっても、勝手に操作する事はできないようです。
また、蓋を勝手に開けたり、アンテナを取り替えるという事も契約違反になってしまうので、くれぐれもそういった事はやらないように気を付けてください。
自宅に設置する際は、細かい設置基準が複数あるようで、例えばRakuten Casaを設置する事によって、他の利用者の通信に影響を及ぼさない事や高温多湿でない事などがあります。
場合によっては、楽天モバイルのスタッフがRakuten Casaを設置する前に、基地局を設置しても問題ない状態かどうか現地調査に来られるケースもあるようです。
このように、Rakuten Casaを利用した場合、設置するまでの間に、手続きや遵守しなければいけない規約などが複数あるなどのデメリットがあります。
ようやく諸々の手続きが終わって、Rakuten Casaを使えるようになったとしても、まだ遵守しなければいけない規約というのもあるようです。
途中で電源をOFFにする事はできない
一度電源を入れてしまえば、契約が終了するまで絶対に電源を切ってはいけないというデメリットもあるようです。
24時間365日電源を入れっぱなしにしなければいけないので、節電したいからという理由で、スマホを使っていない時間にRakuten Casaの電源を勝手に切るという事は、できないようになっています。
これは、いくら小型の基地局と言っても、一般的な基地局と同様の運用ルールが課せられているという事なのでしょう。
常に電気を付けっぱなしだと、「電気代が相当掛かってくるんじゃないの?」といった事を心配している方もいると思います。
しかし、電気代に関しては、そこまで心配するほど高いというわけではありません。
小型の基地局という事もあり、消費電力はそこまで高くはないようで、年間で利用したとしても、4,000円ほどしか請求されないようです。
この程度なら、そこまで高額ではないので、電気代という面で心配する必要はないと言えるでしょう。
出張や旅行に行くからという理由で、数日ほど自宅を空ける事になったとしても、Rakuten Casaの電源は抜かずに入れっぱなしにしておいた方がいいです。
Rakuten Casaの電源がきちんと点いているかどうかは、おそらく楽天モバイル側でも常に遠隔で監視をしているのではないかと考えられます。
その為、自宅に帰らない期間が数日あるからという理由で電源を切ってしまうと、それが元で楽天モバイルとトラブルになってしまう可能性があるかもしれません。
電源を切っていた事が、楽天モバイルに発覚すると契約違反という事になる可能性もあるので、地震や火事が起こった場合など、よほどの事がない限り電源を抜くのは止めておいた方がよさそうです。
もし、どうしても電源を抜かなければいけない事態になってしまったら、事前に楽天モバイルに事情を説明しておいた方がトラブル防止の観点から、いいと思います。
このように、Rakuten Casaに契約すると、途中で電源を抜きたいと考えていても抜くことができなくなるので、その点は注意するようにしてください。
貸与品になっている
Rakuten Casaには、貸与品になっているというデメリットがあります。
Rakuten Casaを利用する場合、契約上は購入という形式にはなっておらず、あくまでも貸与品での提供という事になっているそうです。
その為、Rakuten Casaの利用を終了したいとなったら、返却する必要性が出てきます。
どれだけ長期間使っていたとしても、自分のものにはならないので、利用期間中にキズや汚れが残らないように、注意しておかなければいけません。
基地局を設置するとなると、手続きや規約などが複数あり、面倒だと感じてしまう事からも分かる通り、たとえ自分一人が利用するという目的だけであっても、その責任が重いという事が分かると思います。
もし、破損や紛失などの事態になってしまえば、違約金が発生してくるので、その点は気を付けるようにしましょう。
基地局というのは、本来事業者のみが管理するものであって、個人が利用するものではないという風に考えれば、購入品にはならないという規約も納得できると思います。
そうした事から、転売をしたり、友人に数日だけであっても貸すという事ができないようになっているので、利用する際は必ず契約時に指定した場所でのみ使うようにしてください。
Rakuten Casaが故障してしまうと、それにより他の通信機器にも影響が出てしまう可能性があるので、そうした事も念頭に置いておいた方がいいでしょう。
楽天モバイルと楽天回線対応製品のどちらかを解約した場合も、Rakuten Casaを返却しなければいけなくなっているようです。
このように、Rakuten Casaを利用するなら、購入品という契約ではなく、貸与品になっているので、その点がデメリットだと感じてしまうかもしれません。
利用している間は、キズや故障などがないように注意するようにしてください。
楽天モバイルが指定したインターネット回線を利用していなければいけない
Rakuten Casaを利用するなら、楽天モバイルが指定したインターネット回線を利用していなければいけないので、人によってはそれがデメリットだと感じてしまうかもしれません。
楽天モバイルが指定していないインターネット回線で、Rakuten Casaを繋いでしまうと、正常に動作しなかったり、故障したりする可能性があるので、Rakuten Casaを利用する場合は、必ず楽天モバイルが指定したインターネット回線でRakuten Casaを繋ぐようにしましょう。
対応しているインターネット回線としては、「フレッツ 光ネクスト」や「J:COM NET」、「auひかり」など2021年11月時点で、6社のインターネット回線が対象になっています。
フレッツ 光ネクストを利用している場合、申し込み時にお客様IDを入力する事で、 審査が通過するまでの手続きがスムーズになっているようなので、どの回線事業者を利用しているかでも、手続きに掛かる時間や手間が違ってくるようです。
現在対応している回線事業者は、大手の事業者ばかりになっているので、これらを利用している人は多いと思います。
その為、対応している回線事業者がないという理由で、Rakuten Casaを利用できないという人は少ないかもしれません。
楽天モバイルが指定したインターネット回線以外を利用しているのなら、現在利用している事業者との契約を解除して、新しく対応している事業者と契約しなければいけなくなります。
Rakuten Casaを使う為だけに、回線事業者を変更しなくてはいけないなんて、面倒だと感じてしまう人が多いでしょう。
回線事業者を変更すれば、場合によっては今までよりも、回線の利用料金が高くなってしまう可能性もあるので、それがネックになってしまう事も十分にあり得ます。
それ以外の回線事業者であっても、今後順次追加される可能性はありそうですが、それがいつの日になるかは現在未定の状況になっています。
先ほど挙げた回線事業者を利用していたとしても、必ずRakuten Casaを利用できるとは限らないようです。
自身が利用している環境によっては、Rakuten Casaを設置できない事もあるようなので、その点は注意するようにしてください。
このように、Rakuten Casaを利用する場合、楽天モバイルが指定したインターネット回線を利用していなければいけないといった事があるので、対象の回線事業者以外を利用している方にとっては、それがデメリットだと感じてしまうでしょう。
楽天回線対応製品に契約していないければいけない
Rakuten Casaを利用するデメリットの一つに、楽天回線対応製品に契約していないければいけないというのがあります。
つまり、現在楽天モバイルを利用しているけれども、自宅のインターネット回線は楽天回線対応製品ではなく、それ以外の回線を利用しているという人は、Rakuten Casaを利用できないという事です。
別の回線を利用していた場合、その契約を解除して、そこから新たに楽天回線対応製品に契約しなければいけなくなるので、それが面倒だと感じる人は多いでしょう。
Rakuten Casaを利用する為だけに、新たに楽天回線対応製品に契約するほどのメリットがあるかと言われると、疑問が残ってしまいます。
なぜなら、すでに楽天回線対応製品に限らず、光回線に契約しているのなら、その光回線にWi-Fi接続でスマホを利用すれば、データ通信量をどれだけ消費しても料金は一律にする事ができます。
光回線をWi-Fi接続で利用できていて、スマホの通信速度が安定しているという人であれば、そこからわざわざ追加で楽天回線対応製品とRakuten Casaに契約する必要性はあまりないと感じてしまうかもしれません。
ただ、光回線を使用していても通信速度が安定しないという人は、Rakuten Casaを利用する事で、通信速度が安定するようになるかもしれないので、検討してみる余地はあるでしょう。
Rakuten Casaは、光回線から楽天ネットワークに繋がる仕組みになっているので、楽天ネットワークに無事繋げる事ができれば、光回線の通信速度に不満を抱えていた人でも、速度が速くなる可能性があるかもしれません。
このように、Rakuten Casaを利用するデメリットとして、楽天回線対応製品に契約していないければいけないという事があるので、その点は注意するようにしてください。
まとめ
RakutenCasaを利用する場合に知らないと損するデメリット
設置するまでの間に、手続きや遵守しなければいけない規約などが複数ある
途中で電源をOFFにする事はできない
貸与品になっている
楽天モバイルが指定したインターネット回線を利用していなければいけない
楽天回線対応製品の両方に契約していないければいけない
いかがでしょうか?
Rakuten Casaを利用した場合、途中で電源をOFFにする事ができなかったり、楽天回線対応製品の両方に契約していないければいけないというデメリットがあります。
Rakuten Casaは、小型であっても立派な基地局になるので、一度電源を入れて稼働してしまえば、解約するまで電源を切る事ができなくなってしまうので、その点は注意するようにしてください。
たとえ、スマホを利用しない夜間の時間帯であったり、数日間旅行に行くので利用しない時間がある分、電気代がもったいないからという理由で、勝手に電源を切る事はできないようです。
そうなると、電気代が余分に掛かってしまう事になりますが、年間を通して利用したとしてもそれほど電気代は高額にならないので、その点を心配する必要はありません。